個人タクシーをしているTAKAです。
・何をすれば良いの?
・示談する?しない?
・所属会社の対応は?
・運転手として日々の心構えは?
と疑問に思っている法人タクシー運転手の方向けに記事を書きました
こんにちはTAKAです。
今回は私が法人タクシー時代に酔客から暴行を受けた時の話をします。
タクシー運転手の一番嫌な仕事は威勢の良い(気が大きくなってる)酔客を何事もなく(刺激を与えず)送り届ける時ですよね。
そんなタクシー運転手あるあるな状況でもし暴行事件に発展してしまった場合どうすれば良いかを詳しく解説します。
一連の流れを知ることでいつかあなたの身に降りかかった時に対策が取れたら幸いです。
それでは見ていきましょう。
飲み屋の迎車から傷害事件へ
深夜某日、無線が鳴りとある飲み屋に迎車で行って出てきた泥酔客から暴行を受けました。
事の詳細は控えますが、後日分かったことは重度な「うつ病」の方でした。
運が悪かったとしか言えません。。汗
タクシー運転手歴ウン十年選手でもあるかないかの超レアケースです
①助けを求める
まず私がやったことは大声で助けを呼び続けました!!
幸いにも事件現場は繁華街でしたので人通りはそこそこ多かったです。
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しかしなかなか助けに来てくれないんですよね…大汗
その間も殴る蹴るをガードしつつ呼び続けた結果ようやく助けてくれる人が現れて最終的にみんなで泥酔客を抑え込みました。
・絶対に反撃はしない!(生命の危機を除く)
・助けはなかなか現れない。(5~10分を覚悟する)
そして身動きが取れなくなった泥酔客はなんとその状態でスヤスヤと眠りにつきました。謎
アルコールは薬の効果(うつ病の薬)を消す
②110番通報
110番通報は通行人にお願いしました。
ほどなくして警察官が到着し、私を含め助けに入ってくれた人も明らかな外傷を受けていたこと(爪を立てられて血だらけ)や目撃証言が多数ある事により泥酔客は即逮捕となりました。
私はその足で最寄りの警察署へ行って事情聴取です。
これがまた長い。。5時間はかかったと思います。
③病院へ行く
翌日、病院に行ってきました。
診断結果↓↓
所属会社から医療費は相手に請求するのでとりあえず自費で100%支払えとの事。
・医師の診断書をもらう
・健康保険は使えないから病院代が高い(診察料、レントゲン、薬、診断書で約3万円)
所属会社の対応について
私の所属してた会社は相手に請求する以上「保険も労災も使えない」とのこと。
さらには相手とのやり取りもすべて自分で行いました。
無線が鳴ったら基本的に全部取らないと(客層の悪い飲み屋からの無線含む)会社や同僚に悪いからと思い積極的に行うも、いざ事件が起きたら何もしてくれない会社もある
加害者が示談にしたい理由
示談を成立させることで
①不起訴となり刑事裁判にならない可能性が高まる
②前科がつかない可能性が高まる
③示談金の支払いで賠償する義務を免れる
(暴行)
第二百八条 暴行を加えた者が人を傷害するに至らなかったときは、二年以下の懲役若しくは三十万円以下の罰金又は拘留若しくは科料に処する。
引用:第二百八条
弁護士に示談交渉を依頼するケース
被害者の怒りが激しい場合やもうこれ以上科料に処されるとまずい場合(失業など)では先の示談交渉が難航した時は最後の手段である弁護士に依頼してなんとか示談にしてもらう場合もあるようです。
弁護士費用は着手金・成功報酬・日当・交通費などで約100万円前後かかるようです
示談交渉の結果
私の場合は酔客の家族が示談交渉にやってきました。
他にも事件を犯しているという話も聞きました。うつ病で正常な判断が出来ないようです。
ゴネる気はさらさらなかったので提示されたものをそのまま受けました。
いい人で良かったと言われました。←ここテストに出ます
示談書↓↓
※「医療費の足しに」と先に5万円頂いていたのでちょうど50万円です。
示談書のひな型に使えます
暴行事件の示談相場は10~30万円くらいと言われています。
他に事件を犯していてこれ以上科料に処されるとまずいケースであったため示談金を相場より上げて誠意を見せたと思われます。(弁護士費用よりは安い)
まとめ
被害者としても殴られ損や医療費の回収が出来ないリスクがあるのでこのような事件には巻き込まれたくないものですね。
特に私のケースはうつ病という事で正常な判断が出来ないから仕方ないという判断も考えられました。
示談する気のない加害者も一定数いると思います。
その場合は被害者が自ら法的手段を取らざるを得ません。(民事裁判・民事調停)
という事で酔客から暴行を受けた時の実体験の話でした。
最後まで読んでいただきありがとうございます。