個人タクシーをしているTAKAです。
・つり銭泥棒の手口とは?
・どう注意すれば良い?
・警察の対応は?
と疑問に思っている法人タクシー運転手の方向けに記事を書きました
こんにちはTAKAです。
今回はタクシーでの無賃乗車や釣銭泥棒についての話をします。
一瞬の隙をついて犯行に及んできますので「あっ、しまった!」と思った時にはすでに時遅しです。
そうならないためにも予め犯行の流れを知ることでいつかあなたの身に降りかかった時に対策が取れたら幸いです。
それでは見ていきましょう。
乗り逃げの手口
お金を取りに行く
自宅(目的地)に到着するなり財布が見当たらないなどと言い「お金を取りに行ってくるから待ってて」と言ったきり帰ってこないケース。
マンションの前に停車しても、実際に住んでいるマンションがそこでない場合もあります
車のエンジンを止めてしっかり施錠をしてお客様と一緒に玄関先までついていく
・支払いを玄関先で行なうことにより時間短縮にもなる。
・「手間かけて悪いから待ってて!すぐ戻ってくる」と言われてもついていく。
・そもそもこうなった原因はお客様にあるのでこちらのペースで行う。
荷物を取ってもう一回乗る
目的地に着くなり「荷物取って来る!もう一度乗るからここで待ってて!」と言ったきり帰ってこないケース。
慌てた様子でどさくさ紛れに「すぐ戻ってくるから!ドア開けて!」と急かす時ほど注意です
さらに「トランク開けといて!」と伝えることにより、帰ってこない事への不安を軽減させる策士もいます。
ここまでのメーター料金分を【預り金】として頂いて待機する
・【預り金】を頂くことで最低限安心して待機することが出来る。
・行きずりのお客様に信用はないので当たり前に【預り金】を頂く。
お客様によっては一万円札を置いて行かれる場合もあります。
その際はどんなに長く待機していても安心していられます。←大事です
コンビニに寄る
「ちょっとコンビニ寄って!」と言われた時は注意すべきポイントがあります。
コンビニの立地条件により出口が複数ある場合があり、両面道路だと反対側にも出口があったりします。
これを利用して反対の出口からそのまま逃走されてしまうことがあるのです
・出口が複数ないか必ず確認する。
・顔、服装を覚えておく。
変装する
2019年6月某コンビニにてTシャツ姿からパーカーを羽織ってそのまま逃走した事例があります。(詐欺の疑いで後日逮捕)
数ヶ所経由する
何か所も途中下車をして【帰ってくる実績】を作り「あと2か所で終わる」などと言った矢先に帰ってこないケース。
無賃乗車の犯罪とは?
無賃乗車は詐欺罪に当たります。
(詐欺)
第二百四十六条 人を欺いて財物を交付させた者は、十年以下の懲役に処する。
2 前項の方法により、財産上不法の利益を得、又は他人にこれを得させた者も、同項と同様とする。
引用:二百四十六条
初犯だと懲役1年~1年6か月執行猶予3年のケースが多いようです
詐欺罪の立証は難しいです。泥酔していた場合などで運賃を支払う意思はあったものの自宅に帰って寝てしまったと言われた場合には詐欺罪は成立しません。言い逃れされやすいですね。
逃げ得が成立しやすいので犯罪になる前の対処が大事です。
さらに暴行を加えて無賃乗車した場合は強盗利得罪に当たります。
(強盗)
第二百三十六条 暴行又は脅迫を用いて他人の財物を強取した者は、強盗の罪とし、五年以上の有期懲役に処する。
2 前項の方法により、財産上不法の利益を得、又は他人にこれを得させた者も、同項と同様とする。
引用:二百三十六条
釣銭泥棒の手口
公衆用トイレ
エンジンかけっぱなしで公衆用トイレを利用している隙に釣銭ケースを奪われる事があります。
トランクサービス
複数人で乗車して先に降りる方の荷物がトランクにある場合、トランクサービスをしている隙に後部座席にいる人が釣銭ケースのお金だけを抜きとり、最後は「お釣り要らない」と釣銭ケースを使わせることなく足早に降りていきます。
釣銭泥棒の犯罪とは?
釣銭泥棒は窃盗罪に当たります。
(窃盗)
第二百三十五条 他人の財物を窃取した者は、窃盗の罪とし、十年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。
引用:二百三十五条
警察の対応
被害届を出すだけでも数時間かかる為、被害額が数千円程度であれば「その時間分仕事したほうが良いんじゃない?」と遠回しに被害届を出さない方向になりがちです。
警察官が無賃乗車犯のポケットにあるお金を全部出してくれました。しかし足りず2千円位回収し損ねました。上記の通り被害届は出さない方向です。
まとめ
無賃乗車をする気満々でも運転者に隙が無ければその気も失せるかと思いますので、隙を見せない接客を心がけたいですね。
犯罪の立証も難しいので逃げられたら負けという事です。
ほとんどのお客様は無賃乗車などしないのですが無賃乗車犯との見分けがつかないので一律に同じ接客をすることで自衛を図っていきましょう
という事で以上になります。
最後まで読んでいただきありがとうございます。